牧師挨拶
現代の日本に生きながら将来に不安をおぼえない方は少ないでしょう。
少なくとも私は不安です。
2022年はショッキングな出来事が多い年でした。
ロシア軍によるウクライナ侵攻や安倍晋三元首相の銃撃事件、
様々な汚職の発覚による公権力への不信感の高まり。
経済は低迷し、止まらない少子高齢化。
不安に満ち、希望や拠り所のない現代社会を私たちは生きていかなければなりません。
私たちが信じるイエス・キリストの生きた社会は現代の日本社会と似ています。
強国に支配され、弱者が弱者を踏みつけあう時代。
社会が不安定で、多くの人が強いリーダーの登場を求めた時代。
そんな時代にイエスは生きていたのです。
不安定な社会の中でイエスはこう説きました。
あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。
マタイによる福音5章43-44節
しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
暴力が人を支配する社会で、暴力を放棄し相手を愛する。
強さに対してそれを超える強さで相手を破る「戦」ではなく、
最も弱い部分で人とつながる「愛」を生きた。
それがイエスの生涯でした。
私たち教会はそのように生きたイエス・キリストに救われました。
そしてそんな彼にあこがれ、彼のように生きたいと願って集まってきた
弱い人の集まりです。
今、まさに不安の中にある方、拠り所のない方はぜひ礼拝へお越しください。
共に聖書を読み、そこに描かれた神様と出会ってください。
たとえこの教会があなたに合わなくても、
神様との出会いは一生の支えになると私は信じています。